10mm
コーチの倉原です。
最近、履いているシューズのお話。
左側の黒いのがナイキのズームペガサス34。
普段のジョギングでは基本このシューズ。
右側の白いのはアディダスのアディゼロジャパンブースト3。
ペガサスより軽くスピードを出しやすいので、少しペースアップして走る時はこちら。
走るスピードに合わせてシューズを変えています。
スピードを出す時は軽い方が良いですが、ゆっくりであれば適度に重さがある方がリズムがとりやすいです。
重さやクッション性能が違い、メーカーも違い、全く違うシューズなのですが、共通点があります。
それはシューズの前足部と踵部の厚みの差が「10mm」という点です。
この前後の厚みの差をドロップと言います。
10mmドロップだとつま先より踵の方が10mm高くなっています。
ドロップが大きいほど踵から足を叩きつける様な走りになりやすく、膝を痛めたりケガにつながり易いと近年は言われてきました。
ドロップが少ないシューズは裸足で走る感覚に近く、踵ではなく真ん中(ミッドフット)や前足部(フォアフット)を使った接地をしやすく、足本来の機能を活かした衝撃の少ない走りにつながるとしてヒットしました。
この辺はドラマ「陸王」が詳しいです(笑)
私もドロップの全くない、ゼロドロップシューズでも練習します。
ゼロドロップシューズだと接地感覚をつかみやすいし、上手く重心を爪先へのせていかないと進まないので、体重移動の仕方を掴む練習になります。
ドロップの低いシューズになれて、ドロップの高いシューズを履くと、つま先へと体重が誘導されてスピードが出やすいです。
スピードが意図せず出てしまってリズムがとりにくい事もあります。
数年前はロードロップで薄底がトレンドでしたが、近年はハイドロップで厚底がトレンドになってきています。
ナイキの話題の厚底レーシングシューズも10mmドロップです。
男子マラソン現世界記録を作ったシューズ、アディダスのアディゼロジャパンブースト3も10mmドロップ。
メーカーが違いますが、10mmドロップという共通点があります。
と、ここまでが非常に長くなりましたが前置きで、ジョギングで履いているズームペガサスも10mmドロップです。
この、ドロップを合わせているから違うシューズながら走りの感覚が似ていて、スムーズに履き替えが出来るの感じがします。
ジョギングで良い感覚なので、よしペースを上げてみようとレース用のシューズを履くと、リズムがてんでバラバラでという経験は無いでしょうか?
私は結構ありました。
そこで、重さ厚さは違えどドロップを合わせていくと、そういう違和感が減るのではと考えています。
レースで使うシューズに合わせてジョギングシューズを選ぶ際に、逆にジョギングのリズムの延長でレースシューズを探す際に、このドロップに注目すると、良いシューズとの出会いがあるかも知れません。
そして、ドロップを固定し過ぎるのも負担が片寄るので、全然ドロップが違うシューズも、バランスを取るためにたまに履くのも良いと思います。
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